ほぼ足りてまだ欲 その先

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ご挨拶状をいただく

 先日若くして亡くなってしまった友人のお父様からあの日に告別に際してお読みになったご挨拶状が送られてきた。一人一人に自筆で宛名を書き、そしてご自分の発信人名も自筆で書かれてあった。若くして失った息子の死を前に呆然とたたずむお父さんの姿が目に浮かぶ。そうではないと思っても、自分にその立場を当てはめてしまう。
 そして四半世紀の短い人生を閉じた友人の姿が想い出される。こんなことならもっとじっくりゆっくりと呑んでおけば良かった。私は彼を、大人なんだからよけいなことをいう必要もないと思っていた。それほど彼は見ていて安心だった。揺るがなかった。というように見えていた。そうはいっても彼とても二十歳前後の若者だったわけで、苦しく悩む時もあったんだろうに。一度だけ彼が理不尽な行動をする同級生についていたく怒っていたという話を聞いた時に、お、やっぱり彼もあつくなる時があったんだなぁと思った。それくらい私には冷静な青年に見えていた。