7月29日の東京新聞の記事にNHKの職員の不正が報じられていた。一人は350万円分のビール券を横領したカメラマンで、彼は懲戒免職。しかし、全額弁済されているから刑事告訴しないと。もう一人はソルトレークシティでのオリンピックの時に経費を流用して職員の飲食代30万円にあてたというもので、こちらは出勤停止7日間の懲戒処分。しかし、この社員は辞職願を出していて、今月末をもって退職。
ところが、この職員は今年の春頃から自分の流用事件も含めてNHK内での不正を訴えてきた職員でありながら、NHKはこれ以外に不正事件は見いだせなかったとコメントしているというのだ。つまり、彼は「俺だけじゃないんだ」といいながら、NHKには相手にされずに体よく追い出された、ということである。自民党や公明党が何をいっても許されるのと同じように、どうやらNHKはなんでも知らぬ存ぜぬで終わることのできる権力側陣営にいるということを証明したようなものか。今更云うまでもないことながら。横浜事件でもじっくり取り上げて自らの姿勢をもう一度見直してみたらよい。
