ほぼ足りてまだ欲 その先

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裸の王様

 自分が裸の王様になっていやしないかという不安はいつまでもある。なっている時がいくらもあると、その時は気が付かなくても寝る時なんかにふっと思う。ところが・・ところがである。忘れる・・。
 これまでに何度も書いているし、これから先も何度も繰り返し書くと思うのだけれども、サラリーマンだった頃私が仕えた最後の上司は完璧な「裸の王様」だった。自分は選ばれた立場に立っていて誰からも一目置かれる存在なんだと思っていたのか、思いこもうとひたすらしていたのか。結果的にはどちらも大した違いはない。社内の人間や、出入りの業者は常に自分の足下にひれ伏すものであり、ひれ伏すべき存在だと規定していた。だから、つきあわなくてはならない立場にいる人はあたかもそうしているかの如く振る舞うが、それは本人の前だけであり、離れてしまえば全く関係のない存在として無視することになる。私は冷たいからずっと無視してきた。ところが、悔しいことにいつまで経っても彼の存在が時としてフラッシュバックしてくるのである。もう全く、なんの関係もないというのに、当時の彼の表情やら声やらがそのまま想い出されてしまう。そこまで振り回されるとやっぱりどこかできっぱりと決断をつけてこなくてはならなかったんだなぁと思う。悔しいけれど。