ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

図書館に寄り道

 出がけに近所の図書館によって、目星をつけてある本を借りようとした。するとまわりに読みたい本を数冊見つけてしまう。仕方がないから確保して、いったん家に置きに帰る。実は手にしたい本を十指に余るほど見つけてしまった。

  • 中井英夫戦中日記 彼方より<完全版>」河出書房新社
  • 「日本占領の記録 1946-48」E.H.ノーマン 人文書院:ノーマンは1909年、宣教師の次男として軽井沢で生まれる。17歳でトロントへ。1940年駐日公使館勤務。開戦のため1942年帰国。戦後GHQ配属で来日。1946-1950年にカナダに送った報告書の抜粋である。ノーマンはマッカーシズムの嵐が吹く中、1956年に駐エジプト・カナダ大使となるが年末にスエズ戦争。1957年の4月に自殺をしてしまう。(はなはだ残念なことに先にこの本を借りた狼藉者が赤ペンで印を付けるという暴挙を犯しており、これに憤りを覚える。)
  • 昭和天皇の戦場」伊藤一男 光人社 1989年:伊藤一男は元読売社会部。「昭和史の天皇」のスタッフの一人。北米日系人社会についての著作が多い。本著については実に悲惨な、目を背けたくなる戦争を唇を噛みしめながら伝えている。「あとがき」に伊藤の気持ちが滲んでいる。

中井英夫戦中日記 彼方より 完全版日本占領の記録―1946‐48 「昭和天皇の戦場」はイメージがない。