ほぼ足りてまだ欲 その先

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Memories of a Geisha

 日本でも邦訳が売られているが(売れているのかどうかは知らない)その映画がこの年末12月9日に米国では公開されるそうである。これにはラストサムライでハリウッドデビューした渡辺謙が出ているそうである。この映画の予告編をネット上で見た。おかしいやん。こんなん芸者やないやん。こんな舞踊なんてないし。いくら戦前の日本が舞台だから現状とは違うといっても、いつまでたってもハリウッドは自分の思いこみでしか映画を作ることができない。だけではなくて、その解釈を観客に押しつけるわけだ。ことほどさようにこの島から外に出ない島国国民の外国についての共通認識だって、その程度のものなんだろう。人のことはいえないけれどね。それにしても日本人でこんな英語喋る奴、こんなに居ませんから。ましてや戦前に。
 原作者のアーサー・ゴールデンは

「主に財力に富む著名人を魅了し続けてきた芸者ミネコ・イワサキを取材し、芸者文化の微に入り細にわたる実情調査に10年間もの歳月を費やした

のだそうだ(http://d.hatena.ne.jp/asin/1400096898)。
映画になっちゃうとどうなんだろうか。この原作の評判を読むと、予告編だけで判断してはいけないのだろうか。そうだとしたら予告編が失敗ということになるのだけれど。
さゆり〈上〉 (文春文庫)Memoirs of a Geisha: A Novel (Vintage Contemporaries)