ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

それをいっちゃぁ

 条例には違反していることは分かっている。障がい者の人向けの駐車場や部屋はめったに利用者がいるわけではなくて、使い勝手が良くないんだ。それにこんなことは全国的にやられている。(東横イン西田憲正社長(59)談)
 確かに違法建築している人たちはたくさんいる。だからなんだよと云うこの社長の態度は常軌を逸している。何もいわずに頭を下げたらそれで良いだろうという態度も好きじゃないが、こうした居直りが通ってしまっては世の中まともじゃなくなっちゃうぜ。しかも出処進退を聴かれて「今辞める気はない。全部調べてきっちりと直して、世間の評価を受けてから判断したい」(朝日新聞2006年01月27日15時13分)だなんていったって、こんな奴がきっちりと直すと云っても信用できないだろ?世間の評価はもう既に出ているだろ!かぁ〜つっ!
 この馬鹿社長のコメントを「本音を言っている、高級ホテルとビジネスホテルに一律に同じ条件を課すのはどうか」という意見も見たりする。私はこの使い分けには与しない。本音を言ったらそれで良いのかといったら、もちろんそんなことはない。この社長は姑息なだけである。パブリックである施設がすべての人に対して開かれていることの理想的な姿を実現しないことを「それは確かに本音だろう」として受け入れることを有意とするのであれば、堀江のやり方だって、公僕チーフのやり方だって「そりゃ本音だろう」で受け入れることになる。
 すべての施設に一様に普遍的な設備を強要するのは行きすぎだという感性はやっぱりこれっぱかりもハンディ・キャップを抱えていない人のそれだろう。こういう感性が高速道路のサービス・エリアで障がい者の方用の駐車スペースに平気で乗り入れる非常識ものを「なぁなぁ」で許す。
 この辺の理解、あるいは押し切り方に未成熟な文化を感じてしまったりする。受け入れるべきは無条件で受け入れたい。あの馬鹿社長の本音を受け入れるということは速度制限だって適当でよい、ということになる。
 もちろんそうしたルールを確立すればそれですべては終わりで完成だ、とする行政側のやり方が、いつもいうようにこの国の文化を表面ツラのものにする、という問題を抱えてはいる。