ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

なんでもありの天気

 今日の天気は凄かった。仕事場近くの駅を降りた時は単なる曇り空だった。歩いているうちに小さなおにぎりを食べようと取り出すやいなや、「ぱらぱら、ぱらぱら」と降り出したかと思うとやんだ。仕事場に着いた時は全然降っていない。そのうち、事務室の窓をシャカシャカと音がして夕立のような、シャワーのような雨が降る。
 凄いのはそこからだった。横殴りの雨がびゅ〜びゅ〜と吹きつけるが、よく見るとそのバラバラとんでいく雨粒の中にピンク色の、即座にそれと分かる桜の花びらが混じる。いくらなんでも一体どこに桜の花が残っていたのかと驚く。昼休みにいつものスーパーにお弁当を買いに行く時が凄かった。風が一体全体どっちから吹いているのかが分からない。小さな折りたたみの傘をぎゅっと握りしめず、フレキシブルにつかむのがコツ。風に反応してあっちこっちに向くように。グラウンドのよこを通った時に、あの花びらの源が判明。今や盛りだった八重桜なのであった。八重桜ってのはもっと色のきついものだという頭があったので思い当たらなかったのだ。そこには3本の盛りの八重桜があって、その下は今や本当にピンクの絨毯と化しておった。下が濡れているので、こんな強風が吹いているのにもかかわらず、散った花びらは下に張り付いているのだ。面白い景色であった。
 スーパーの弁当売り場はいつもは今日くらいの一寸遅れ気味の時間に行くと随分減っているのに、今日は全くさばけていないだけではなくて、お客の数そのものが絶対的に少ない。ひじきご飯の鯖の照り焼き弁当だった。それを食べているうちに細かく振動する地震だ。本当に今日はなんでもありだなぁと思っていたら、午後には全く雲がなくなったかと思ったら、ぐんぐん温度が上がる。棚の本の大整理をしている頃にはちょっとしたことでも汗をかく。隣の職場の方がアイスクリームを差し入れて下さった。久しぶりのアイスクリーム。仕事は際限もなく次から次にあるので、それに夢中になっていると、ややっ!、結構な時間である。外に出ると、寒い!寒い!星が瞬く。こりゃなんだ。初夏から冬まで全部揃えてみました、とでも云う様子だったなぁ。
 おかげで今日はもうくたくた。遊びに行く力も出なかった。