ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ブックオフっての

 職場から歩いて15-6分の私鉄駅近辺にブックオフができたのは半年ほど前か。歩く時はその前を通らないで駅まで行くし、その前を通る時はバスに乗っているというわけで、これまで入るチャンスがなかった。たまたま歩いているうちにそれを想い出して方向転換して入ってみた。うちの近くのブックオフは入ったフロアー全部がコミックとゲーム、そしてDVDの類である。しかし、ここは入口から3/4ほどが全部きれ〜にコミックであった。この近辺にはあと二ヶ所古書と書いている店があるが両方ともほとんどコミックである。今やコミックだけで商売になるんだなぁと感心する。そういえば電車の中でずいぶんと多くの人がコミック本に読みふけっているものなぁ。今日なんか前に座っていた初老のずいぶん金のかかっていそうなスーツに洒落た老眼鏡かけた人が大事そうにコミックを読んでいたもの。で見つけたのはこんな具合。

  • 「オーストラリア式人生」大矢志誠 鳥影社 1999 オーストラリアに単身移住し、結婚し、豪州国籍をとった著者の話。
  • 三島由紀夫楯の会事件」保阪正康 角川文庫 2001 1980年に講談社より刊行された「憂国の論理 三島由紀夫楯の会事件」を加筆・訂正・再構成し、文庫化したものであると記してあり。細かい文字でびっしりと印刷された年表が付いているのだが、老眼鏡を掛けてもちょと辛い。
  • 「玉砕の島 太平洋戦争 激闘の秘録」佐藤和正 光人社NF文庫 2000 1980年にKKベストセラーズから刊行されたものの文庫化。著者は1932年生まれ。
  • アッツ島玉砕戦 われ凍土(ツンドラ)の下に埋もれ」牛島秀彦 光人社NF文庫 1999 原著は1984年に世界文化社から刊行された「われ凍土(ツンドラ)の下に埋もれ」であるが、あとがきによればその元は世界文化社の月刊誌BIGMANの1982年3-6月号の短期連載である。上の佐藤のソロモンの玉砕戦に関する書でもそうだが、この種の著作は一件戦史物とでもいうか、際物の類と見られそうだが、実は大いなる戦争批判であることを私はごく最近気が付いた。そうなってみるとこれらもそうだけれども、丹念に古書店を探すことになる。ま、尤もおじさん達はこの辺の本を結構読む。