ほぼ足りてまだ欲 その先

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金持ちは何をするのか

 ウォレン・バフェット(75)が自らの資産から440億ドルをBill & Melinda Gates Foundationを含む5つの団体に寄付すると宣言したというニュースが流れている。この額は彼の総資産の85%に相当するのだそうだ。こんな桁数では私の感覚では計算ができない。為替が1ドル=116円とすると、5.1兆円という計算になっちゃうんだけれども、これ、本当?その辺の仕手やに1千万円投資して辞めるの辞めないのといってる話とか、娘にベンツ買ってやったと誇らしげにテレビに出てきて顔を硬直させていっている医者なんかを思い浮かべると悲しくなりそう。これはゲイツが最近引退して財団に力を傾注するんだ、と宣言したことがきっかけになっているのだそうだ。
 ところが、このゲイツの財団はキリスト教系の団体から中絶に関して槍玉に挙がっており、これによってゲイツの友人によるゲイツ財団への寄付も槍玉に挙がっている。
 それにしてもこれだけの額を寄付しても残りの資産で7650億円になるらしい(こんな計算したことがないから分からん)のだけれど、投資でこんなに儲かっちゃうのか・・・。あぶく銭じゃねぇか、どうせ(←金のねぇやつの遠吠え)。それでもゲイツによれば「彼は昔から富は社会に還元されるべきものなのだと云っていたんだ」と父親といっても良い年齢の友人を評していたのだそうである。くそぉ・・・・。
 ところで福井のおっさんの資産なんて公開してもらったって彼のずれてしまっている中央銀行総裁としての倫理観を補正するものにはならない。何が問題なのかと云えば、彼が金を持っていることではなくて、中央銀行の総裁ともあろうものが投資ファンドに金を突っ込んでいたという、その価値観、倫理観なのである。こんなところで、資産公開なんかして時間稼ぎをすることの意味なんて全く見いだし得ない。多分、私の国にはそうした倫理観をしっかり持っている人を財界、官僚あるいは政治家にそう簡単に見いだし得ないのかも知れない。与党・自民党のキーパーソンの中には脛に傷を持つものがゾロゾロいることを見てもこの国の文化は「清濁併せのむ」とか云っちゃって、そんなことどうでも良いことになっているらしい。じゃ、お前はどうなんだよ、と聞かれるだろうなぁ。だから、私は政治家に立候補はしないんだよ、といっちゃう。