ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

nsw20722006-09-10

ゆっくり起きて少し近所を散歩する。例年に比べると山に来ている人が多いような気がする。三軒上も、その上も人がいる。
 そもそも東京に店があって夏の間だけこちらで支店を開いているという例は枚挙にいとまがないが、今日もそんな店のひとつらしい石窯ピッツァの店に行く。ちょっと変わったピッツァがメニューに載っていて頼んだのは蓮根、野沢菜の野菜ものと、ブルーベリーとイチジクのデザートものである。美味しくて珍しい取り合わせは楽しかったのだけれども、いかんせん出てくるまでに時間が掛かりすぎて話も尽きる。たったこれだけのランチに2時間はないだろうと思う。店の最も中心になる席には7人分の席があるのだけれど、そこには誰が聴いても必ず知っているであろうと思われる著名な映画監督が二人連れで延々と食べていた。このお店に初見参の私たちは最も過酷な席に案内された。この夏に窯の真ん前である。後で頭痛に悩むことになる。
 大賀ホールでよく知らないがコンサートがあるというので、とにかく一度は中を見てみたいと思っていたので出かける。中に入って分かったのだけれど、康応大学のマンドリンクラブの女性卒業生が1983年にはじめたというマンドリン・クラブ、LMC=Ladies Mandolin Club、のコンサートであった。司会は地元在住のギタリスト尾尻雅弘でギター・ソロは彼の夫人である斉藤明子氏であった。斉藤氏が持ってきたのは10弦ギターであった。私たちが会場に到着したのは開演20分前であったのだけれども、すでに定員(立ち見140席を入れて)800名の客席はほぼ一杯で、私たちはステージのもう後ろといっても良い位置にようやく座ることができた。一番上は椅子ではなくて丸太を横にしたような立ち見簡易座り装置の様な具合になっている。私の席からはギターパートの一番後ろのプレイヤーの譜面が読めるくらいの位置である。クラッシック専門に設計されているらしく、PAはない。ステージ後ろの左右にそれらしいスピーカーが一本ずつ見える。私の席にいるとマイクを通した司会者の声すらろくに聞こえない。もちろん何をしているのかなんて見えない。後から地元の友人に聴くと合唱やベルコンサートの時はステージ上で他のプレイヤーの声や音が全く聞き取れないのだそうだ。
 アランフェス協奏曲はあのフレーズの部分はとても心地よいのだけれど、それ以外の部分は緊迫感の連続で心地よくない。その上、今日の売り物演目である日本の秋の歌メドレーは私の好きでない現代的にアレンヂされたものであった。アレンヂしたくなる気持ちは分かるのだけれど、私は自分の「ふるさと」を壊されていくような気がするのである。つれあいは明日の仕事に備えて帰京。私は明日の夕刻に仕事場に着くように帰る予定。
 友人が夕食に呼んでくれた。この友達の奥さんはかつてペンションの台所を一人で仕切ってきた人だから、プレゼンテーションまで含めてプロ裸足。ここの食事に呼んでもらうのは大好きである。