ほぼ足りてまだ欲 その先

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高山上三之町

 私はとにかく飛騨高山に足を踏み入れたのは生まれて初めてのことである。こんな面白い町なんだったらなんでもっと早くやってこなかったのだろうか。そしてまた、この町はなんて朝早くから動き出しているのだろうか。尤も、朝市と上三之町くらいしか、動いていないといっても良いかも知れないけれど、川の向こうの商店街だってそこそこ動き出す。なんだか京都の一角のようにちょっと凝った中身を持ったお店がたくさん並んでいる。朝早くから観光客が上三之町を歩いているけれど、周囲のお店にはどれほどの効果を現しているのだろうか。するっと入ったら版画のお店があった。もっとじっくり見ていたかったのだけれども、時間がないからとりあえず絵はがきと栞を戴いた。「版画洞」というお店である。入るとどなたも居られずに、「ベルを押してください」と書いてある。押しても鳴っているのかどうかわからなかったから、「ごめんくださぁ〜い」と二度ほど声をかけさせて貰うと二階から「はぁ〜い」という返事があって、おかみさん(らしき方)が出てこられた。ほんのわずかな買い物にわざわざ二階から降りてきて頂いて、申し訳ないくらいである。