ほぼ足りてまだ欲 その先

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小さな博物館

 TBS「土曜ワイド」で墨田区に27軒あるという小さな博物館を話題にしていて、墨田区出身、ラッキー池田が巡っている。最初にインタビューしているのは京島1−29−1「藍染博物館」の藤澤謙二さんである。実は私が暮らしている地元にも、結構裏道に入ると職人さんが暮らしていて、自宅で仕事をしておられる。15年ほど昔にカブ・スカウトの子どもたちに地元の職人さんを見てもらおうと、6軒のお宅を訪問させて頂いた経験がある。提灯やさん、ワッペンやさん、漆塗り家具屋さん、硯職人さん、扇子職人さん、金具やさんを10人ほどの子どもが大人に連れられてみて歩いた。提灯やさんでは小さな提灯を頂いてそこに自分で文字を書いた。ワッペンやさんでは何台ものミシンが一斉に同じワッペンを刺繍する様子を見た。家具職人さんはこの日のために各過程にある家具を用意していて下さる。長さ30cmはあろうかという彫刻刀を使って硯を削らして貰う。扇子に貼る紙は最後まで一角にベロがついているのを知った。靴やベルトの金具は専門に造る人がいることを知った。ついて歩いた大人たちには大好評。しかし、当時の子どもは今でもあのことを覚えているだろうか。あの時お尋ねしたお宅を覚えているだろうか。自分たちが暮らす街が身近に思えたのだろうか。それともどこか遠くの街に引っ越していったのだろうか。