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岐阜1区

中日新聞系日刊県民福井2006.11.29

野田聖子氏「団結が大切」 造反復党、心境語る
 「思いがかない、うれしい」。自民党に復党する見通しとなった無所属の衆院議員野田聖子氏(岐阜1区)は28日、国会内で、復党願提出後初めて心境を語った。
 「再度、自民党で仕事をしたいという思いが強かった」と明かした野田氏。復党には国民の反発もあるが「今後の私の仕事をみて、理解していただければありがたい」と述べた。郵政民営化についても「法に3年後の見直しが明記されている。利用者のためのネットワーク維持などに取り組みたい」と意欲を見せた。
 佐藤ゆかり衆院議員との選挙区調整という難題が控えるが、野田氏は「大切なのは(選挙区の)岐阜市での団結。(お互いに)まとまることが課せられた仕事であり、ともに汗をかきたい」と、無難な受け答え。党から比例区転出を求められた場合の対応も問われたが「仮定の話にはお答えできない」とコメントを避けた。ただ、佐藤氏については「時機をみて、お話しすることもあると思います」とも述べた。
 最後に、無所属として過ごした1年余を「野田聖子という国会議員が大きく変わった。それまでは、党のもとで甘えていた。独りぼっちになり、強さを身につけ、優しさも教えてもらった」と振り返った。
 また、同様に復党する古屋圭司氏(岐阜5区)も同日、永田町の議員会館で「選挙区のみなさんには十分説明したし、ご理解を得たと思っている」と語った。安倍首相に近いとされる議員らしく「総理の決断に感謝する。全力で安倍政権を支える」と力を込めた。

これに対してその佐藤ゆかり氏はといえば:2006年11月29日08時15分 スポーツ報知

佐藤ゆかり議員「にわかに信じがたい」…どうなる岐阜1区 
 野田聖子衆院議員(46)に共存を訴えられた佐藤ゆかり衆院議員(45)は「(野田発言は)にわかに信じがたい」と不信感を募らせるなど火花がバチバチ。早くも終息の気配が漂う復党問題だが、「女の戦い」に終わりはなさそうだ。
 野田氏の「ともに汗をかきたい」発言に、ゆかり氏は「今までの経緯がありますから、(発言は)にわかに信じがたいですね」と言い切った。
 造反組11人が復党願を提出した27日には、反対派の先陣を切り「筋を通すべき」と反発したゆかり氏。この日も新人議員が中心で立ち上げた「復党問題を考える会」に出席するなど、反対運動に余念がなかった。
 野田氏の復党で党公認をめぐり、岐阜1区内での摩擦は必至だが、「選挙区では『私は復党に反対でした』と復党決定後も有権者に説明し続けます」と明言。さらに「野田さんは郵政民営化に反対し、無所属で当選した。党則にあるように、自民党小選挙区はあくまでも現職(議員)が公認ですから、それは私が続けるとはっきり申し上げます」とあらためて対決姿勢を示し、「岐阜1区支部長」の座も譲らない構えを見せた。
 ほかにも「野田さんは2、3週間前の集会で『自民党の政策の枠にしばられるから、私は復党したくない』と言ったと聞いている」「政治信念の軸のぶれに有権者がどう思うか」などと、言いたい放題だ。しかし、思いの丈を話して、すっきりしたのか「最後は党の決定に従う。こんなドロドロしたことより、国政をきちんとして有権者のための政治をしないと。私は一歩でも二歩でも早く前に進みたいですし…」とゆかり氏。“遺恨試合”の展開になりそうだ。

 という次第。もと郵政大臣だった野田聖子郵政民営化に賛成だとここではコメントしたことになっていない。3年後の見直しの時にどうするというのだろうか。この時にまた決断の時が来るという意味か。佐藤議員と団結したいらしいけれど、佐藤議員は全くそんな意向はない。こんないい加減なことをしたって決着をまた先送りにしてしまったわけだ。尤もなんでも先送りはお家芸だから今更という気はする。なんたって「百年は持つ年金制度だ!」と豪語してちょっとでも先送りしてきているという実績も持つ。
 次回の選挙の時まで時間はある、と中川秀直幹事長はご自身のHPで今回の復党に関して語っている。全文掲載したって意味がないから(新聞記事と違ってこっちはなくなることはほぼないだろうし)やらないけれど、たった一行だけ。

私は信念を貫かれた平沼議員に敬意を表する。平沼議員もまた、信念を貫く安倍自民党をご理解いただけると思う。

「彼も頑固だけれども、私だって頑固です」という意味にも取れないことはない。材料にして語られている毎日新聞の社説(2006年11月28日 東京朝刊)にある「まさに民営化賛成、反対両者からの議席の二重取りとしか言いようがない」は正しい評価だろう。