夢

　いやな夢を見た。アメリカン・スクールの子どもに英語で説明をするという設定のようで、英語がへたくそだとバカにされまくるという設定である。海老って英語でなんていうんだ、なんて子どもに尋ねたりしている。これには伏線があって、私が会社員に成り立ての頃勤務していた工場に本当に横浜のインターナショナル・スクールの子どもたちが来て彼らを工場の中に案内した。その時に中のひとりが「Is this new?」と訊いた。この発音が「ぬぅー」であった。そりゃ私だって米語の発音しか習ってはいなかったけれど、それでも「ぬぅー」とは教わらなかった。そこで、「え？」と聞き返したら、横にいた賢そうな坊主が「あたらしいのか、ってことだよ」と日本語で抜かしたのであった。いや、それはそれでありだけれど、なんで今頃そんなことが伏線の夢を見なくてはならないのだろうか。
　今日はまさに台風一過という天気だったけれど、寒いなぁ。西風になってから西の格子扉に風が当たっていくつかの複雑な和音を醸し出しておる。
　友達の忘年会に行く。行ってみたら対バンドのハックルベリー・フィンがリハーサル中。オベイションとマーチン、そしてカホンという組み合わせ。彼らは1952年生まれの都立の進学高校時代の同級生だったそうだ。勉強ができたはずでお医者さんである。それで声が良くて人がいいんだから、そんなに一杯のタレントを独り占めしちゃまずいなぁ。ところでこっちは誰も来てない。電話するとみんな時間いっぱいに行くという。なんのリハーサルもなしでいきなりやる。まぁ、リハーサルをやってもやらなくてもたいして変わりはないバンドだものなぁ。5-6曲やって時間。ま、今年の私はこんなもんかなと。その後カラオケに行く。それまで黙っていた奴が突然歌う。そうか、そうだったのか。君ら今度ちゃんとライブで唄いなさいね。
　サダム・フセインの死刑が確定したとは訊いたが、一両日中に処刑されるという報が流れている。執行するとあの国は一体どうなるのだろうか。