ほぼ足りてまだ欲 その先

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学力テスト

 40なん年ぶりかで復活、ということなんだそうだ。私は肝心の入試ではことごとく失敗をするという人生を送ってきたわけで、中学受験から自分がこれっと見当をつけたところでは転けてきた。ところが実は小学校から高校までは試験というものが大好きだった。なぜかというと、まず我慢して一方的に話を聞く側に廻っていなくて良いという点。なにしろテストでは自分の持ちネタを駆使して、偉そうな言い回しの指示に答える方便をあぁでもない、こうでもないといじくり廻していればよい。しかし、概ねネタを探せずに時間を持て余すときには、あられもないことを、これまたあぁでもない、こうでもないと空想していても良いという時間にすることができるのだ。しかも、定期試験と違って、こうした学力テストやら実力テストやらというものは範囲が限定されているわけではないからそれに際して特に根を詰めて準備に準備を重ねるといういわゆる「努力」をしないで済む。定期試験は範囲が限定されている分、そこを徹底的に洗い出した奴が高得点を獲得する。そうした行為は大の苦手だった・・・今もそうか。しかも、テストは結果が出ると白黒がはっきりしている。教師が大っきらいだから、できるだけその分野を触るまいと「努力」していた教科は明確に情けない点数となって、なんとも寂しい答案が返ってくる。なにしろ赤い○が少なくて、赤いチェックと空白の解答欄だから地味なんだなぁ。ところが大好きな教科はあっちもこっちも赤いまるだし、挙げ句に口述部分なんてあったらズラズラ強い筆圧で書き連ねてあるから、まぁみごとに隙間の埋まったものになるわけだ。
 あ、それでその学力テストなんだけれども、私立の学校は4割方参加してないらしい。「なに?学力テスト?なんで、うちみたいな日本の天才が集まってくるような進学校が、その辺の貧乏人がいっている公立の学校なんかと同列に扱われなくちゃならないんだ」とでもいってそう(お断りしておくがあくまでもいっていそうだと推察しているだけである)だとそんな学校には間違っても入れなかった私には感じられてしまったのはなんともだ。で、麻布の教室がなぜか映ったら、中学生が何人も茶髪なのね、あの学校。そういう時代だ。なんせ未就学児を連れているおふくろが子どもの髪の毛をまっ茶にして、揃いのハンチングなんて被って得意げに歩いているような時代だものなぁ。これが「学力テスト」に対する私の感想だってんだからどうもろくなことを考えない。