国立演芸場の六代目柳朝の真打ち襲名披露に行く。行きしなに開いたばかりの神酒所に寄ってご挨拶。仲間三人で前から2列目のど真ん中に座るのだけれど、行ったらもう高座が始まっていて、才紫が言いよどむ。ごめん、ごめん。久しぶりに聞く伯楽の宮戸川。いい噺家になったねぇ。今度の柳朝は先代を聞いたことがないという。今の人が継ぐんだから逆に聞いたことがない人の方がよいかも知れないねぇ。撥ねて楽屋口でいつもお世話になる人を待っていたら、次から次に皆さんが出てくるので、遠慮をして先に飲み屋でその人を待つ。ひとしきり話に花を咲かせてお開きに。いやぁ、前から2列目ってのはおもしろいけれど、結構真剣に見てしまうものだ。
