ほぼ足りてまだ欲 その先

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親学

 教育再生会議で「『親学(おやがく)』に関する緊急提言」というものを提唱しようとしたけれど、取りやめになったという話を聞く。私は自分が本当に親業失格だったから何も云う権利を持たないという気持ちもあるけれど、だからこそ感じていることもある。義家弘介担当室長が提唱する気持ちはわからないではない。彼はかなりいろいろ感じているだろうとは思う。正直に言って今子どもを育てている真っ最中のお父さん、お母さんには心配な点は少なくない。子どもの身の上には昔に比べれば比較のしようのないほど、様々なことが起きる可能性が考えられてしまう。だから、こういうことは大事にしようよ、こういう時にはこんな具合に考えていこうよ、どうしても大人優先では考えられないことはあるんだからそんな時には子どもに時間を譲って二人は我慢しようよ、なんてことまでも思ってしまうことも大いにある。
 だけれども、それをいちいちリストアップしてそれを国内の隅々にいる、親になろうという可能性を持つ若者ひとりひとりに手を取り、足を取りその上げ下げを教えてあげようと云う気持ち(あくまでも彼らが考えているのは命令ではなくて、指示ではなくて、善意から出る気持ちであって欲しい)を親方が、日の丸背負って言い出さないでもらいたい。
 それは残念ながら明確に「胡散臭い」。なんだか「教育勅語」の匂いがぷんぷんとするのだ。「修身」の香りに満ち満ちているのだ。
 仰るように確かにこの国には背骨となるような倫理観、価値観というものがもう既に存在していない。それは文化なんだ。この国民がつくり、醸し出してきた文化なんだなぁ。そうしたものは政府、あるいは政府筋の集まりが「こうあるべきなんだ、わかったな?」といって創り出すものじゃないんだね。E電なんて名称が全く根付かなかったのを覚えておいでだろうか。そんなのけっぱずかしいと云うか、そのまま云うこと聞くわけないだろうってなもんだ。
 地道なところから積み上げるしかないんだよね。そのためには松岡利勝をすぐさまクビにし、「500万円も嘘をついてごめんなさい」と謝らせ、社会保険庁の歴代の長官、幹部の名前と顔とその後の進路、そして今までのあの返却なんかに誤魔化されず、これまでもらった退職金をお返しする、そして「味噌つけちゃって、本当にごめんなさい」と態度に見せるようにするべきだ。こんなことを平気のままにしておいて、何が「教育再生」だ!(また、同じ結論になっちまったじゃないか・・・・・)。