ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

昨夜の、というか今朝未明のTBS-TVの「CBSドキュメント(CBS 60 minutes)」

The Killings in Haditha

 多分3月15日前後に米国では放映されたものかと思う。こちらに詳細記事がある。2005年11月19日、イラクのHadithaで25歳のFrank Wuterich二等軍曹に率いられた米海兵隊の一隊は車列の一台を路肩爆弾でやられ、ひとりの兵がバラバラになって犠牲となる。周りにはほとんど人影が見えないところに一台の車がいて、制止すると中から出てきた若い男5人が一斉に逃げた。海兵隊は彼らを撃つ。後ろから。その2分後、銃声が二発聞こえ、近くの家に危険を感じて押し入り、手榴弾を投げて撃ち込む。もう一軒にも。こうしてこの一隊は都合24名のイラク人を射殺した。過剰反応の虐殺事件だという批判が彼らを襲っている。これは虐殺なんかじゃないのだとFrank Wuterich二等軍曹は説明をする。これは虐殺じゃない、虐殺というのはなんの意味もなく殺すことだと発言している。他のイラクの街ではノックをして検査しようとして殺された米軍兵は数知れないと説明する。そうした緊張状態にいたらやらなければやられてしまうのだから。Hadithaはスンニー派の街である。
 海兵隊の教育訓練は昔から良く様々な映画でも紹介されるが、徹底的に敵を憎む教育をする。ましてや敵地であり、今まさに自分の隊のひとりが運転する車輌が爆弾にやられ死んだばかり。充分反撃する条件が出てきている。彼がいっているPID(positive identification=目標とする正当性) は確立されているというのが軍曹の見解だ。CBSはこの軍曹が過剰に反応して殺人を犯したと云わんばかりだ。彼をこの立場に追いやったのは誰か。彼をして「やらなきゃやられる」という意識の元手の生活を余儀なくさせているのは誰か。彼は自ら志願をして除隊直前なのにイラクにやってきたという。25歳の、既に何年も勤務し、あと少しで除隊だという海兵隊員がイラクにやってきたくらいなんだから、そこにいるということそのものが、自分の責任だというのはあたらない。彼は多分最後の最後に現場に行こうと決心したのに違いない。
 イラク特措法の国会ではないが日本の軍隊、自衛隊もまだ支援フライトに従軍している。あの日本軍機が運んでいる中身がなんなのか全くそれは聴いたことがない。本当に人道的支援に関した資機材なのか?実は将兵、あるいは武器弾薬ではないのか。もうとっくに集団的自衛権だか、侵略権だか知らないが行使しているのではないのか。
 イラクへの侵攻を決断したのは、ブッシュとか云う大統領だったと理解している。Frank WuterichとともにGeorge W. Bushも裁かれなくてはならないのではないのか。

Simon Cowell

 いくら情報音痴の私でもアメリカでバカ受けしている視聴者参加番組「American Idol」のシリーズ6回目が佳境に差し掛かっているんだという話は聞いたことがある。でも、この番組は一回も見たことがない。三人の審査員の一人がこのSimon Cowellというイギリス人だということは知らない。でもって、彼は元々SONY BMGのプロデューサーなんだという。どうやら辛辣な評価をがんがんして参加者を泣かせたりしているらしいんだけれども、TBSの吉川アナは大ファンだという。一見すると傲慢なんだけれど、実は実際に売れる人を育てるにはそれが必要なんだろうと力説する。なんだか審査員が三人で中のひとりが辛辣で、ゲイかも知れないといっている人がいるなんてところが往年の「The Gong Show」を彷彿とさせる。日本でもFOXが放送しているそうだけれど、うちのケーブルはデジタル契約しないと入らないんだそうだ。
 ところでこのSimon Cowellのプロデュースの歌手と云うことで紹介されたのが「IL DIVO」だった。私は彼らを知らなかった。画面の中でちらっと見て一発でやられてしまった。このコンセプトはいける。Three tenorsがあれだけ売れて何枚もCDが出た時になんで思いつかなかったのだろうか。彼らはその前から活動していたのだろうか。この2月に来日公演があったようである。さぞかし若い女性ファンで盛況だったんだろうなぁ。メンバーにイタリア人は一人もいないのにグループ名はイタリア語なんだと。iTunesから「Ancora」¥1500.-を落とす。