万博記念公園は中でガレージ・セール（フリー・マーケット）が開催されていたり、紫陽花が公開されていたりして、モノレールを降りる人が多い。駅から中央口まで人が途切れることがない。エキスポランドのがらんとした雰囲気が取り残されているように見える。
午前中のセッションでは狙った発表が思ったように深いものではなかったことが残念だったけれど、今後掘ってみたいところが見つかったのがめっけものだった。
最後の発表はとても研究につながる要素がなくて、ご自分の状況の説明のようなもので何の足しにもならなかった。毎年の発表の中でこれはちょっと珍しい。普通は何らかの勉強になるのに。この方は例の郵政選挙の時に結局落選してしまった自民党非公認候補の総決起集会にやってきて、当時のお坊ちゃん官房長官が「何としても勝ってほしい」「いずれ （自民党に） 戻すつもりだ」と言っていたと記者に漏らしてしまったという実績を持つ方なんだそうだ。ちょっとググったらこの件の書き込みがゾロゾロ出てきた。そういうことを事前に調べておけば決してこっちのセッションには行かなかったのにと思うと脇の甘さが恥ずかしい。
午後のセッションは自分の勉強のための参考に大いになる展開だった。50年前の状況をつまびらかにするのはその時点の認識を新たにすることに意義があると自分でも思っているが、これから50年先のことを考えると、いま自分が残しておいてくれたらなぁと思っているような材料のいくばくかを私たちも残していかなくてはならないのだろうと思わせる。
