あの名古屋の女性を三人の男が襲って7万円を強奪し、命乞いをする被害者をなんと「ハンマー」で殴り殺したという事件ほど胸くその悪い事件はない。バカヤロウだ。もう常軌を逸しているなんていう生ぬるい言葉で言い表すことができない。いくら世の中どうなったって良いんだよと捨て鉢になっていたとしてもここにまで至ってしまってはもうどうしようもないというしかないだろう。これでも、こんな事件を目の前に突きつけられても「死刑廃止論」を語るのは限りなく不可能に近い。三人の犯人はどんな人生を送ってここまでやってきたのだろうか。想像もつかない。いわんや同情するに余りある人生を送ってきたとしても、たったの31年間で人生をこんな形で放棄せざるを得なかった女性の心情を考え、そして母ひとりでこの女性を育ててきたお母さんの気持ちを慮ると、どんなことがあっても許してやってくれなんていうことはほぼ不可能だろう。許すことなぞ到底できない。誤解を恐れずにいうが、イスラムの刑のように同じ痛みを鯵合わせなくてはとても許せないという気持ちに傾く。