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前線が居座ってぐずつく。しかし、この位の温度は大変に快適である。寝付かれずにウトウトしたまま朝を迎えてしまった。夜中にふとテレビ朝日の音声だけをラジオで聞いたら「朝まで歌つるべ」をやっていた。途中から加藤和彦が出てきた。坂崎幸之助という人はギターを弾きつつ誰かが唱うとその人に主旋律を唱わして自分はハモをつける。彼はこうしたギター一本で何人かがいるとそうする。相手が素人であったとしてもそうする。加藤和彦はゲストなんだからそれで良いのかもしれないけれど、こうした時には決してサイドにまわることがない。多分正解ではないけれど、彼の日頃の話っぷりから類推すると彼は多分そういう人である。
　これでは昼間にまた寝ることになろう。
　遂に家から出たのは新聞を取りにいっただけであった。従って写真すらない。