ほぼ足りてまだ欲 その先

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古本 - 神保町

 東京古書会館で新宿古書展が開かれていて今日が最終日だと聞いたので、重い腰を上げて出かけた。神保町へ行くんだったら家で昼飯を喰わずに神保町で喰った方がいろいろな選択肢があって良かったのに、と神保町を歩いて後悔した。そういえば学生、サラリーマンであふれかえっている街なんだから昼飯の選択肢に困るはずがない。今度からそうしようと心に誓うのだった。
 地下鉄から地上に出て神保町を歩き始めると黄色い幟が立っている。26日(金)から11月1日(木)まで「第48回 東京名物・神田古本まつり」が開かれるのだそうだ。なんだ、また来ることになりそうだぞ。詳細はこちら
 やっぱり古本市は初日に行かなくちゃならないんだというのをまた確認する。いつも余計なものにも手を出してしまうのがわかっているのだから、今回は資料メモ帳に記載されていないものには手を出さないのだぞ、と思っていたのにもかかわらず、結局なんだかんだと手を出してしまう。

  • 雑誌「東京人」1997.04 #115 「特集 同潤会アパート
  • 雑誌「東京人」1994.11 #86「特集 東洋文庫のすべて。」
  • 「ハワイ日系米兵 私たちは何と戦ったのか?」荒了寛編著 平凡社 1995:地元の図書館からも借り出していたのだけれど、自分のものにしたかった。巧い具合に現れたものだ。後ろにハワイ、ホノルルのBun Bun Do Bookstoreの$28.00のプライス・タグが付いている。
  • 「ラディカルな日本国憲法」C. ダグラス・ラミス著 加地永都子ほか訳 晶文社 1987:1960年に海兵隊員として来日し、翌年除隊。1980-2003の間、津田塾大教員。エッセー集。
  • 「オーストラリア歴史物語」ジェフリー・ブレイニー著 加藤めぐみ、鎌田真弓訳 明石書店 2000:加藤は明星大学、鎌田は名古屋商科大学の教授で「オーストラリア学会」会員。
  • 天皇とわたし」エリザベス・グレイ・ヴァイニング著 秦剛平/秦和子訳 山本書店 1989:平成天皇の家庭教師だったとして知られる著者であるが、その秘書になったのは日米交換船で帰国した日本人のうちのひとり、松村(旧姓:高橋)たねで、彼女のことは詳しく紹介されている。
  • 「イギリス人の日本人観 70人のイギリス人とのインタビュー」キャスリーン・マクロン著 柳本正人訳 草思社 1990
  • 「脱病院化社会 医療の限界」イヴァン・イリッチ著 金子嗣楼訳 晶文社 1979

新宿古書店で入手したものはここまでである。
神保町の古本屋で見付けた新書と文庫:

  • 「回想の日本外交」西春彦著 岩波新書 1963:これまた地元の図書館から借り出していたものだけれど、自分のものが欲しかった。
  • 「1960年5月19日」日高六郎著 岩波新書 1960:この際、日高のリビューを知っておきたい。
  • 「兵役を拒否した日本人 灯台社の戦時下抵抗」稲垣真美著 岩波新書 1972
  • 近衛文麿」岡義武著 岩波新書 1972
  • 「暗黒日記1942-1945」清沢洌著 岩波文庫 1990:清沢の日記すべてを網羅しているものではなくてその約1/3だとしてある。2002年にちくま学芸文庫から全3巻で出されている。

 こちらのお店では講談社学術文庫の品切れ品をがっぽりと在庫を持っていて奥の陽に焼けないところにちゃんとおいてある。案の定「東京裁判を問う」も発見することができたが、なんとその価格は2400円なのだった。