ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

行き慣れない地域に行く

 地元の友達の絵が「日展」に入選したというので、黒川紀章デザインの国立新美術館にその絵を見にいく。前回やはり彼の作品が展示されているのを観にいったのが、この美術館に行った最初だった。今回はどうせだから早めにいってミッドタウンの中の食べ物屋さんをぐるっと見て、これまで見たことのない食べ物屋さんで昼飯を喰おうかなぁと思い立った。そうでもしないとまた家から出ないで蕎麦かうどんの乾麺を茹でて、それで終わるに違いない。
 地下鉄の駅からそのまま地下道を歩いてミッドタウンに行くというルートをとってみると、なんだか有楽町に新しくできた○I○Iの入ったビルの地下から丸の内線の地下道に繋がる地下道を思い出させるようなもので、あんまり面白くない。やっぱり上の道路を通ってあれも昔はこうだったとか、こんな店になっちゃったのかという話をしながらいった方がよい。そして中にいってみるとその構造がわかっていないからどこに何があるのかわからない。これは相当に面倒だ。前回入った時に確かフードコートのようなものがあった記憶があったので、そこに向かってみるとなにしろ洒落すぎていて、フードコートたる雰囲気が全然しない。とはいえ、それは私の勝手な定義で、大体こんな洒落たビルのフードコートだ。ひとつひとつの店の設定が簡単には分かりにくい、ということもあって、結局ぐるっと一周してみたけれど魅力がない。
 その外側に何軒かあるdining inで且つtake awayの店の内で創作料理というかエスニック料理というかの店で、4品選んで千円という店に入った。これ、これ。ここはちょっと洒落すぎているけれど、こういうセレクションができる店を望んでいたんだなぁ。元気盛んだった年代だったらちょっと量が足りないだろうけれど、もうこの歳ではこれで充分である。品数が結構あるから、何回か来ても良いかなぁと思う。
 どうせ、この辺りに来たんだから随分昔に映画を見にいってから来たことのない六本木ヒルズというところにも行ってみようかと国立新美術館から裏の細い路を辿りながら旧霞町方面に向かう。こっちから行くとやっぱり坂道を登っていくという雰囲気で、こうしてみると六本木通りは尾根の上を走っているということだ。こっち側から六本木ヒルズ方面を見るとかつてこの界隈は何だったのかなぁと思い出せない。バブルの頃、ここをタクシーで走り抜けていた時に全然周りを見るということをしていない。