ほぼ足りてまだ欲 その先

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やりたいこと、やりたくないこと

 私は幼かった頃、楽器はほとんど習ったことがない。それだったら自分でどうにかしたら良さそうなものだけれども、そんなこともしないから未だにピアノは全くダメで、ギターはほんの少しコードが弾けるだけだ。なんでうちの親はそういうことを私に仕込んでくれなかったのかなぁと残念に思っていた。だから、うちの子どもにはなんでも興味を示したものはどんどん与えてみようとした。しかし、今になってみるとあんなことはみんな辛いことだったようだ。世の中は本当にうまくいかないもんだ。こんな思考をする親がいるからどう考えても無理強いに耐えきれなくなってぽきんと折れてしまう少年少女が出てくる。多分、あんなよい子だったのにねぇ、と突然の変化にビックリする場合はそれまで期待に応えようと頑張ってきていたのが突然もう応えられなくなってしまう、そんな局面に対面するということなんだろう。
 何もなければないで難しく、なんでもあればあるだけ、これもまた難しい。私の時代には自分ひとりの部屋を持っているアメリカのテレビドラマの「パパ大好き」の子どもが羨ましくてしょうがない思いで見ていた。今はそんなのが当たり前のように語られる。私にとってはもうそれだけで羨ましいが、そんなことが当たり前になっている時代に暮らしている世代にとってはだからなんだよ、なんである。この価値観はきっと埋まらない。後は倫理観だけなんだが、こちらは果たして。