ほぼ足りてまだ欲 その先

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自転車の対歩行者事故

 どうやら警視庁の発表によると自転車の対歩行者事故件数が統計に載った数字によると、平成8(1996)年が582件だったものが10年後の平成18(2006)年では2,767件となっているのだそうだ。実に4.75倍になるのだそうだ。どういうことだろうか。自転車の保有台数で見ると2006年の実績数は統計に表れていないけれど、2005年の数字で1.12倍にしか増えていない。数が多くなったから、という理由は成り立たないことになる。すべての交通事故についていうと1.15倍にしかなっていない。自転車のすべての事故についてみても1.24倍にしかなっていない。つまり自転車の対人事故が飛び抜けて増えていると云うことだ。
 先日ここにも書いたけれど、「自転車は歩道を走るものだ」という概念が一般的に普及されてしまっているということではないだろうか。母親が後ろに幼い娘を乗せ、息子は子ども用の自転車で、歩く私の後ろからちりん、ちりんと鳴らし、両手に荷物を持った私を追い抜きざまに「どいてくださぁ〜い」と怒鳴っていった。明らかに彼らは歩いていて道をふさぐ私が彼らの通行を邪魔していると認識している。「歩道は歩く人優先だよぉ〜っ!」と怒鳴ったが、彼らは確信を持っていたのだろう。
 そういえば私達は小学校の頃、学校の校庭に石灰で線を書き、お巡りさんだったのか誰だったのかは知らないが、誰か制服を着た人が来て自転車の乗り方についての講義があった。こんなことは今でもやっているだろう。交通安全週間があんなにあるんだから。交差点にマーキーを張って車の流れを見ているだけではないはずだ。一番の問題はやっぱりここでも家庭の教育だと云うことになるのだろうか。