ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

あれからそろそろ10年〔こちらのエントリーで想い出す。〕

 週末といったら車を飛ばして公共桟橋から釣りをしていた頃からもうそろそろ10年が経とうとしている。あの頃は自分の食べるものは自分で確保だと思っていたから朝の五時に起きて良く出かけたものだ。昼過ぎには止めて帰ってくるのだけれど、途中で眠くてしょうがなくて、道端に車を停めてひとしきり居眠りをしたことも何度もある。
 そんなことを想い出したのはNHKの「趣味悠々」の再放送で「趣味悠々 選 服部名人 直伝 はじめての海釣り」を見たからだろう。尤も昨日今日は国会参議院予算委員会の中継で中止になった。服部善郎を「服部名人」とNHKが呼ぶとは思わなかった。なぜならあの「名人」は日本テレビの「11PM」で知られた人で、NHKなんだから「服部善郎」と明記するべきではないのだろうか。
 あの番組の釣りコーナーは必ず「一夜明ければドピーカン」だったのだけれども、巨泉のゴルフと同様いろいろな仕掛けがありそうだった。番組は様々なところでの釣りを披露していたけれど、よく服部名人の代わりにその週の解説をするのが横田というディレクターだった。今から考えると随分のんびりした番組で今の釣り番組と比べると作り込みが凝っていやしないし、なんだか僕らの仲間でどこかに遊びに行っているところを8m/mフィルムで撮影して、それを映しながら解説して居るみたいだった。だから、あんまり詰まらない時は炬燵に足を突っ込んだままそのまま寝てしまっていたこともあるくらいだ。大体撮影には「コバ」と呼ばれた小林(彼の仕事は一体なんだったんだろう)が出てくる。ま、今のタレントがきゃぁきゃぁいいながら釣れても釣れなくてもうるさい類の番組よりはまだマシだったというべきか。
 さて、その「服部名人 直伝 はじめての海釣り」だが、元巨人のピッチャーだった角が服部名人から直接教わるわけだが、服部名人の喋りが、多少もたつく様にはなったもののかつての「11PM」の釣り、そのものを彷彿とさせるのである。この人は歳をとらないなぁ。びっくりするほどだ。巨泉が随分しぼんでしまったことを考えると、この人は変わらない。ニュージーランドに移住してしまったとひと頃聞いた横田ディレクターは一体どうしているのだろうか。