ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

さがしているんだかなんだか

 粟屋憲太郎の「東京裁判への道」を取りだして見ているうちに日暮吉延の「東京裁判」を見たくなり、持ってきているうちに、大沼保昭氏の「慰安婦問題とは何だったか」が確かあったはずなのにと思ったのだけれど見あたらない。確か中公新書だったはずだ。
 そうこうしているうちに目の前にあった鶴見俊輔座談第八回配本「民主主義とは何だろうか」を手にしてしまった。で、この中の井上ひさしとの対談を読み始めるとこれがとても面白い。ところがこの座談の初出を見るとなんと雑誌「終末から」の1974年4月号だというのである。なるほど、『終末から」の第6号の巻頭でこの対談が掲載されている。イラストは南伸坊だ。
 こうなるとまたまた今度は『終末から』を取りだしてつまみ読みをすることになる。この頃私は静岡県清水市に暮らしていたはずで本やといったらあの『戸田書店」しかまともなものはなかったはずだ。それにしても良くこの9号しか出なかった雑誌を全冊購入していたものだ。こんなことをしているときりがないのだ。で、結局大沼保昭の著書が見あたらない。
 『終末から」1974年4月号通巻6号に小田実がこんなことを書いている。

世の中、まちがっている。
私たちは、今、思っている。思っているなら、今、声に出す。
世の中、つくり直しだ。
私たちは、今、思っている。思っているなら、今、する。
それが「世直し」だ。