ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

朝まで生テレビ

 今朝未明のテレビ朝日、例の朝まで生テレビは「新しい貧困とニッポン」というテーマだけれども、この番組は今日の出席者の中で、これまでの日本にはなかったやらずぶったくり労働システムをきちんと把握しているのは限られたメンバーだけで、多くの新自由主義経済を推し進めるという小泉-竹中-財界べったりよいしょグループ、つまり田原総一郎堀紘一、松原聡、奥谷禮子、そしてあのお先走りでお調子者の世耕弘成には現実は分かっていないし、学歴の低い奴は低い収入でもしょうがないだろう、だなんていつまでも昔の認識のままで嘘ぶいたりしていて、議論なんかになりゃしない。民主党の山井もそんなに逡巡しないで、この国にも社会民主主義的なセイフティー・ネットを語るべきだ。田原のアホタレに負けるな。松原の2000時間を確保できなかったらどうするんだ、非正規にすら雇用がなくなるぞだなんて、ずれっぱなしじゃないか。人の尻馬に乗るだけの奥谷なんて画面に出すな。
 グローバル経済の中で日本企業がこのように非正規労働を駆使することによってしか生き残れないのだとしたら、そんなものは生き残れなくても仕方がないのではないのか。そうではなくて私たちは企業を残すための日本を造り出していくのか。労働法の規制改革はまさに労働者をないがしろにすることによって企業を成り立たせるが為の規制改革だったじゃないか。
 郵貯簡保の持っていた金を巧く回すために郵政を民営化したのだと松原がいうが、いつの間にそんな視点にすり替えることになったのだ。利用者にとってのサービスはこれでもってより便利になるんだというのが売り文句だったんじゃないのか。今送金の手数料などを考えると明らかに以前に比べて料金が上がっていることをどう解説してくれるというのか。
 森永がいっていることは誠にもって正しい話である。それに比べて堀紘一のあほたれは全く現状からずれてしまっている。この番組は田原が賞味期限を過ぎていることがすでに明らかになっていると共に、こうして真剣に現実を把握している人間を連れてこないのだから、番組自体が賞味期限が過ぎていると考えた方がよい。この種の番組をテレビ東京がつくったらそれこそキャノンあたりがスポンサーなんかになっちゃって笑える番組になってしまうだろうけれど、もっときちんとした人選で冷静に分析する番組をつくることのできる局があったら、すぐにこんなものは凌駕できてしまうだろうになぁ。森永が成功者なのかそうでないのかは、森永がいっていることが正しいかそうでないかには全く何も関係がない。現状を把握もしていないクセに問題点をすり替える世耕には政治を司る権利は明らかにない。君は一体そこで何をしているというのだ。
 「企業は儲けるために必要な人を雇い、必要でない人を雇わなくて何がいけないんだ」という考え方を主張する田原、松原が労働者に正当なペイをしないことを追求する連合に「そんな古典的な考え方」と決めつけることを警戒せよ。
 なぜ、オランダ方式のワーキング・シェアではいけないのか。それができないのだとしたら世界一の企業だなんていっている企業はやっぱり嘘っぱちじゃないか。
 ・・・あぁ、俺がテレビを切れば良かっただけだった。
 他の出席者は雨宮処凛、河添誠(首都圏青年ユニオン書記長)、龍井葉二(連合非正規労働者センター総合局長)、湯浅誠反貧困ネットワーク事務局長、NPO法人「もやい」事務局長)、渡邉正裕(マイニュースジャパン代表、元日経新聞記者)。