ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

昼飯

 いずれにしろちょっとだけ永田町に立ち寄らなくてはならない用事ができたので、どうせそれなら京橋に寄って鮨ランチとしゃれ込もうと思って地下鉄の駅をえっちらおっちらあがる。近づくと、なんだ、暖簾が出てない。近づいてみると額縁が出ていてそこに「本日は休みです」と書いてある。あれ、なんかあったんだろうかとちょっと心配になる。夜に確認したら夏に恒例の出張だったという。何事もなくて良かった。
 ならばと、1年9ヶ月ほど前に入ったきりのレストラン・サカキに向かう。手前の客席にしか入ったことはないけれど、今日は到着したのが11時40分くらいだったから奥の席に入った。ここのランチはいくつもメニューがあってハンバーグ、多くの人が注文するミックスフライ、あっという間に売り切れたシタビラメのムニエル等あって、どれも千円ちょっと。おおむね評判は良いのだけれど、何人かの人はホスピタリティを問題にする。
 何か違うものを頼めばいいのに条件反射のように前回と同様、「エビ・フライ」を注文。食べ甲斐のある三本のエビフライを初めて入った連れ合いに見せたいという気持ちもある。連れ合いは「豚のバラ肉のトマト・ワイン煮込み」である。私にはカップに入った野菜のスープ、連れ合いにはキャベツの千切りのサラダが出る。例によってテーブル上にあるキャロット・ドレッシングが美味しい。と、ここまでは順調である。いや、順調であった。
 私たちの左隣の四人席には後から来た二人連れ二組が向かい合わせに相席である。隣の二人連れは二人が二人ともエビフライといった。私たちが注文してから15分ほどしてその左隣の二人と、その向こうの一人へエビフライが到着する。あれ?私のエビより後から注文したのになぁ、と店員さんに「まさか忘れてないよね?」と笑いながら確認すると「ご準備しております」と仰る。どうも豚の準備に相当時間がかかっているのだろうか。ようやくやって来た時には既に注文してから半時間が経過していた。多分注文してからこの豚の料理を始めたんだろうと連れ合いはいうけれど、まさかランチでそんなことをしているのだろうか?「30分、待ちましたよ」とお伝えしたら店員さんは「申し訳ございません」と仰った。もし、豚メニューがこれほど時間がかかるのであったらそれなりにお伝えいただきたいものだ。ディナーではなくて「ランチ」なのだから。
 エビ・フライはいうことがなくプリプリである。ポテサラがしょっぱかったのはなんでだろう。私がキャベツの千切りにかけたキャロット・ドレッシングのせいだったんだろうか。せっかくの料理が来て、ゆったりと楽しむ時間が少なくなってしまったのは返す返すも残念だった。お店にとっては何十人とやってくるランチ客だろうけれど、お客にとっては乾坤のひと皿で、今回は残念だった。ご主人にお伝えしようかと思ったけれど、連れ合いに釘を刺される。尤もあの雰囲気では云わない方が自分のためにも良いかと。