ほぼ足りてまだ欲 その先

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これがあの弟か

 今年は後半を「東京裁判」を中心に据えて昭和前半の振り返りに当てようと思っている。そのために本棚の中にある書物の中から集中して読む本をピックアップしておこうとためつすがめつしている。暑い上に柔道のテレビ放送があるんだなぁという理由をつけてなかなか集中しない。
 日本放送出版協会の「戦後史ノート」の上・下がある。これはどこで入手したのか忘れてしまっているけれど、1976年の出版で、1975年から1976年にかけてNHKのラジオ番組で放送されたものを下敷きにした恩地日出夫、川村善二郎、紀平悌子真継伸彦の共著である。この中で紀平悌子(私はずっと“きだいら”と読むんだと思っていたものだから連れ合いから指摘されたときにびっくりした)が、秩父疎開先で敗戦を迎え、その時小川のほとりで「バンザイ」といったら弟がつかみかかって大変な喧嘩をしたというのである。そしてその弟というのがあの初代内閣安全保障室長をつとめた佐々淳行だというのを知ってまたまた驚いた。それにしても紀平悌子は今でもまだ日本婦人有権者同盟の代表をしているのだろうか、そしてその団体はまだ存在しているのだろうか。