ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

銀座にまわる

 (写真:京橋の角に工事中だったビルが完成したら隣のビルの屋上に乗っかっているペンキ会社の缶がぐるぐる回る広告塔が全く銀座側から見えなくなっちまった。なにかcompensateして貰ったんだろうか。銀座の風景がまたひとつ大きく変わった。そうそう、工事中の越後屋ビルの隣のビルがそろそろ解体に入りそうな気配だ。)
 丸ノ内線新宿三丁目から地下鉄に乗って銀座に出る。シネ・スウィッチ銀座で上映されている「落下の王国(The Fall)」を見に行く。時間があったのでロッテリアに行ってタンドリー・チキン・バーガーをtake awayして上映を待つ間の廊下の椅子に座って食べてしまう。ロッテリアのカウンターで接客している店員さんの殆どが外国人の人たちだった。この種の食べ物を買ってきたのは多分米国に旅行に行って以来のことである。
 銀座は土曜日なのに歩行者天国になっていて、一体何があったというのか、というほどの大変な人出で驚くばかりなのだけれど、京橋に向かって歩くと松屋伊東屋あたりを過ぎると突然人出はぱたっとなくなるのだ。まさか、例の「H & M」とかいう店が開店したからというわけではあるまいな。それにしてもたかだかファッションの店が北欧からやって来たからってNHKまでブランド名を表記してテレビのニュースで大々的に報じる必要があるというのか。
 端がぼろぼろになりつつある袈裟懸けバッグの代わりを探しに「G盛堂」を覗くと、外側が皮で出来ているメッセンジャー・バッグを見つける。変わったところに補助ベルトのようなものがついているから店員の男に「これはなに?」と聞くと、こいつはものを知らねぇんだなぁという顔つきと態度と声で、「これはねぇ、メッセンジャー・バッグなんで、反対側から引っ張れるベルトなんですよぉ。全くの基本形だね」と啖呵を切ったから、「なぁんにも知らないで済みませんねぇ」といってやった。そこから私が動くと追いかけるようにしてきたから、放り出して出てきた。
 タニザワでもちょうど良さそうなバッグを見つけるが中が一袋なのが不満で、丁寧に応対してくださったお嬢さんにお詫びをして出る。多分あれを買うような気がする。好きだからといっていつまでもボロボロのバッグを担いでいるわけにもいかないだろう。
 まったく変わってしまった伊東屋にはもう胸が高鳴らない。
 そうそう、今日のレクチャーが始まってすぐにメモをしていた緑のペリカーノJr.が力を入れた途端にグギッと曲がった。ねじになっている、ちょうど板厚が薄くなっているところが割れたのだ。結構使い込んでちょっと気に入っている奴だったから、いささかショックである。必要以上に筆圧の高い私の書き方が悪いのは火を見るよりも明らかだろう。