かつて豪州へのパッケージド・ツアーの殆どはケアンズ、ゴールド・コースト、シドニー、メルボルン、エアーズ・ロックといったところの組み合わせだった。タスマニア島に行って帰ってくるツアーなんていうものは見たことがなかった。そりゃそうだろう。あまりにも知名度が低いし、あの島には豊富な自然はあるけれど、華やかなエンターテインメントがない。アクティビティーだってあれもこれもあるわけではない。しかし、反面的にもう私たちのこの国では殆ど体験できることのない手つかずの自然というものに触れることができる。恐れ恐れ畏怖の念を持って佇むという状況に陥るような自然に直面することができる。今やそのまま入ってぐるっと回り、そのまま帰ってくるというツアーが売り出されているのを知った。→こちら。世の中どんどん変わってくるんだと知る。しかし、それでいながら多くの人が出かけられることで密かに知っていたという状況が薄れていくことを憂える心の狭い自分がいやでもある。11月のタスマニア島はそれはそれは美しい。8年前のことを思い出す。
