北海道の一回り大きな面積の島国家で総人口僅かに319,355人というアイスランドが国家経済破綻の危機に見舞われているようだ。もちろん米国発信の今回の経済破綻をまともに受けてしまっているらしく、先月の後半に既に危険情報が流れていたものの、アイスランド・クローネは見る見る下落を重ねていて、この国のどこに行っても目につく第二の銀行「ランズバンキ」が公的管理下に置かれることになり、要するに国有化されるそうだ。そんな話の中、こんな記事が流れている。
アイスランド中央銀行は７日、朝日新聞の取材に、ロシアから40億ユーロ（約5,500億円）のユーロ建て緊急融資を受けることを明らかにした。アイスランドは全銀行を国家管理下に置くと決めたばかりで、多額の外貨を必要としている。今回の金融危機が国家同士の直接の融資に発展するのは初めて。 （Asahi.com 2008年10月7日22時8分）
本来的には漁業で稼いでいたはずのアイスランドは高度金融国家として羨望のまなざしを浴びていたけれど、どうやら大きなお釣りがやってきてしまっているのではないかという気がする。しまいにエネルギーマネーを後ろ盾にしたロシアに買い取られてしまうわけではなかろうが、欧州の友人達に助けを求めた結果としてロシアしかいなかったという状況は余りにも不安なものがありそうだ。
