ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

「ハチミツパン」

 千葉だったかの小学校でハチミツパンを一気に喉に突っ込んで窒息死した六年生がいたんだそうだ。さぞかし、苦しかったことだろう。意識はあるけれど、呼吸ができない状態というのはとても恐ろしい。パニックに陥りながら、あぁ、これで俺は死んでしまうのかと焦る。
 私はこの話を聞いたときに、自分が小学校五年生の時に、放課後ソフトボールをやっていた時に偶発的事故に遭遇したことを思い出した。攻撃側だった時に隣に立っていたバットを持った友達が、そこに転がってきたソフトボールを拾うやいなや、そのバットでノックした。そのバットが私の腹部と強打した。一瞬呼吸は止まり、吐き出そうと思っても、吸い込もうとしてもどうにもならない。喋ろうとしても「あぁ、あぁ」という声しか出ない。身体そのものがどういう状況になっていたのか、今でも分からないけれど、意識の中では「こんなことで死にたくない!」と思った。しばらく横たわっているうちに急に呼吸が戻って事なきを得た。あの時、私がそのまま内臓破裂かなんかで死んでいたら、学校はどう責任を取ったのだろうか。そんなことがあったからだろうか、今では放課後の校庭は開放されていない。
 「このぐらいならすぐに食べられるよ」といって、彼は二つに割って一気にほおばった、と読売新聞(2008年10月22日)が報じている。その気になっちゃったんだろうなぁ。「友だちとも仲がよく、ユーモアのある優しい子」だったそうで死んでしまったこのことをこんなことをいっては申し訳ないが、多分お調子者だったんだろうなぁという気がする。
 テレビでは「早くい競争や大食い競争があったのを学校がそのままにしていたんじゃないか、しかもそれを学校は隠している」というコメントを取り上げていたけれど、ここまで学校の責任にしなくても良いのではないかという気がする。はっきり云ってしまうと、もし彼がそんなことをいってやったのだとしても、それを担任教師、学校を非難するのはあたらないと思う。
 こんなことをいっては顰蹙を買うかも知れないが、今は(私も含めて)こうした事象を論評する人がこんなにいるんだものねぇ。学校も大変だ。

後日追記: 

 末永校長によると、17日午後0時40分ごろ、給食を食べ始めた男児は友人から「3秒で食べられる?」と聞かれ、「わからない」と答えた。その後、「コッペパン3秒で食べたことがある」と友人が話したので、「それならやってみる」とパンをほおばったという。末永校長は当初、担任教諭からの報告で、「3分で食べられる」との会話があったと聞いていたが、その後、児童からの聞き取りで誤りと判明したという。(2008年10月25日 読売新聞)