あれからもう15年ほど経つだろうか。当時働いていた企業のさっぱり私には理解ができない理論で成り立っている製品の営業に携わったことがある。ま、これだけ書けばいかに気持ちが乗っていない仕事だったかわかりそうだ。申し訳ないことに殆ど役に立たなかった。一年かそこらでお払い箱になった。あそこが私のその後の岐路になった。頑張っている人たちと上司との温度差がありすぎた。当時の仲間の一人が名古屋から出てきたといって連絡をくれた。彼は下諏訪の出身だから先日の諏訪湖巡りの話をした。彼とはよくいろいろなところに出かけたから様々な人たちのその後の話を聴く。皆さん、何時までも頑張っておられるようだ。
彼は願掛けをしていたところへ、それが成就したから、願ほどきに来たというのである。しかし、彼の願掛けは普通の人とちょっと違っていて、「〜がうまくいきますように」ではなくて「うまくいきたいから、そのために酒を断つことに成功しますように」という願掛けだというのだから面白い。で、今日はその願ほどきの帰りに、念願の一杯を呑むというのである。面白い。
