ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

 昨日のTBSラジオ、「ストリーム」で永江朗が紹介した最初の本がSudhir Venkateshが書いた「やばい社会学」というんだけれど、原題が「Gang Leader for a Day」というんだそう。望月衛東洋経済新報社 2009.01。

ヤバい社会学

ヤバい社会学

 Sudhir Venkateshはインド生まれでカリフォルニアのIrvineで育ち、シカゴ大学で学んだ社会学者。シカゴ大の社会学といえば都市社会学。現在はコロンビア大学社会学教授。シカゴのゲットーの参与観察研究から書いた面白いノンフィクションだそうで、この本はあちこちで評判高いようだ。彼は原題にもあるようにゲットーのギャングの中に6年間も入り込んでいたのだという。さすがシカゴ大。
 こちらのサイトを見るととても普通の大学の先生のサイトのようには見えない。
Off the Books: The Underground Economy of the Urban Poor

Off the Books: The Underground Economy of the Urban Poor

こっちを出版するより上記本の方が面白くて日本でも売れるだろうという読みだろうか。今の時代だったらこっちじゃないかという気もするんだけれどなぁ。確かにシカゴ派の都市社会学の系譜としてはこっちの方が本流じゃないかと、暗くなりながら思う。