ほぼ足りてまだ欲 その先

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世の中には知らない世界がある

 今回の京都の寺巡りで驚いたのは食い物というジャンルにはとんでもない金額のものが幾らでもあるんだということだった。そりゃもちろん金を出しさえすれば旨くて当たり前、だと思うのだけれども、それほど「さぁどうだ!」というようなものを食べたことがないから何ともいいようがない。
 それにしても例えば京都伊勢丹の地下にいってみると辻留だ、和久傳だ、菱岩だ、いづうだと軒並み一個5千円なんて弁当を置いてある。あと何回この世で食事というものを取れるのか確たる情報もないけれど多分そんなものを口にするチャンスがめぐってくるとは思えないが、どう考えても鯖鮨一本に一万円だなんて、なんだか常軌を逸しているような気がする。極めればどんな分野でもとことん行きたくなるのはわかるし、そのためには多くのものを犠牲にしなくてはならなくて、外から見たら精進という言葉がまさにふさわしいということになるのだろうけれど、それにしても・・である。多分噛みしめてみたらこの世のものとも思われないほどの美味を堪能できるのだろう。
 これで幸せだったのかも知れない、と思うことにする。