ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

NHKラジオ「いとしのオールディーズ」

 NHKのラジオ第一放送の番組。たまたまラジオをつけたら喋っている声がどこかで聞いた声だけれど、ずいぶん歳の人の声だ。テレビの黎明期に大道具で入り込んだんだけれど、人が足りないからと駆り出されて出演したりしていた。バーテン役だったり、はたまたおばさんの役だったり。そのうちラジオドラマからテレビのアメリカドラマの当てレコに駆り出された。最初の頃のドラマの当てレコは生だったというのを聞いた驚いた。そんなことができた、いやそんな具合にしかできなかったというのは今聞いて初めて知る。そういえば最初の頃のテレビドラマなんて生と撮影の組み合わせだった。ビデオがある訳じゃないし、ましてや声優は自分でテープレコーダーを持っている訳じゃないから練習もできない。その上、日本語台本を起こす人だって、専門家じゃなかったからその日本語が尺にあわない。そうすると声優が書き直したという。
 一体誰かといったらそれが熊倉一雄だった。彼は「ちろりん村とクルミの木」にも出ていたし、「ものしり博士“ケペル先生こんにちわ”」という番組の声もやっていた。“なんでも聞いて、なんでも知って、なんでもかんでもやってみよう!”がいつものセリフだった。その次は「ひょっこりひょうたん島」だ。私たちの年代はこの辺を今でも覚えている。民放では「ヒッチコック劇場」のヒッチコックの声。「げげげの鬼太郎」の主題歌も唄っていたなぁ。
 もう82歳である。この人の声にはずいぶん楽しませて貰ったなぁ。私は大好きだ。