ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

道路保全技術センター

 やや、前原誠司国土交通相道路保全技術センターを「3年以内に解散する」と宣言したんだそうだ。国交省所管の公益法人というのは1100くらいもあるんだそうで、そりゃ凄い数だ。
 「民間にできることは民間へ」というセリフは随分前に聞いた記憶があるなぁ。そりゃ小泉・竹中時代のことじゃなかったか。あの時は郵政のことしか考えられていなかったっけ。つまりあれは国がもっていた資産を民間で山分けするという意味だったからこれとは随分意味が違っていたわけだ。しかし、その「3年間」というのは一体どんな意味を持つのだろうねぇ。その間にみんなで山分けされちゃうとか。すぐそう思っちゃうなぁ、一般民間人は。

 この一件を捉えて「道路の専門家が道路保全公益法人に行くのは当たり前で、そんなの民間にできるものか」とブログに書いている若者がいて、あれあれ!道路のことを詳しく知っているのはもちろん民間の方なんだよ、君。
 おおよその国交省所轄の仕事の中で民間企業がそうした公益法人より技術や情報がない分野なんて多分もうないよ。
 簡単な例え。下水処理技術、あるいはゴミ焼却技術なんてもので本当に技術の優劣を誰が評価することができるだろうか。一応、公的機関が技術評価することになっているけれど、その実態を本当に知っているのは民間の技術者なんだなぁ。だから競争入札やっても談合がしやすいんだよね。今や過去物件の損害賠償で大変なことになっているけれど。行政の技術屋は現場を知らないんだもの、かわいそうちゃ、かわいそう。
 若いうちにちゃんと現場を経験することを本当にお奨めする。