ほぼ足りてまだ欲 その先

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母子加算

msn産経ニュースの「私も言いたい」という大変に雑ぱくな集計(とても統計だなんていえない)が母子加算についての賛否を求めたのだそうだ。

生活保護の『母子加算』」について、24日までに2028人(男性1316人、女性712人)から回答がありました。「母子加算の復活に賛成」は約3割にとどまり、「現金支給よりも制度面を拡充すべきだ」は8割超、「自己責任論は冷たすぎる」は約3割でした。
msn産経ニュース 2009.11.26 19:54)

 この記事が表現したいのは母子加算として生活保護下にあるシングルマザー世帯に現金給付するのは「甘い!」といっているということなのか?ここで引用している投稿の声というものを読むと世の中は冷徹そのものという雰囲気がする。落ちこぼれた人に対しては蜘蛛の糸をぶった切ってでも落としてやろうという雰囲気に充ち満ちている。いっておくけれど統計的にこんなものは「世論」にはなり得ない。これひとつをとってみてもこの新聞のレベルはこんなもんだ。
 世の中はこうした不況下でなくても(いやいや、そんな時代って本当にあったのか、と思うほどずっと昔の出来事のようだ)、ひとりで子どもを育てている人に対して冷たい。子どもを抱えていると何がいつ起きるかわからないから雇ったら損だ、と採用してくれない会社はいくらでもある。自己責任をいうんなら雇ってみろよといいたい。シングルマザーという状況になったのは「自己責任」なのか?それは結果であって、そういっているあんただって、あの時ひとつ間違っていたらそういう立場に立ったのかもしれないんだぞという「想像力」「理解力」は簡単には得られないというのだろうか。その結果、負の連鎖が生まれることはそんなに多くのケースを見なくても理解しやすい。
 現物支給にしろという意見の背景にはどう使われるかわからないからだというものがあるんだけれど、特別会計はできるだけ限定して一般会計化した方が使いやすい。教育や医療は現物支給にする必然があるけれど。