ほぼ足りてまだ欲 その先

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またオリンピックネタ

 女子フィギュアのアメリカ代表、長洲未来(Mirai Aileen Nagasu)はまだ16歳だそうだ。Los Angelesの日本人の両親が経営するお鮨やさんのお嬢ちゃんで、日米両方の国籍を持つのだそうだ。成人した時にはどちらかを選択しなくちゃならないというのが日本の国籍法。そのまま両方もっていて良いという多重国籍を日本は認めていない。まぁ、認めていない国の方が大多数で、そういう方向に中々ないのが現状だけれど、実は大きな問題が潜んでいる。
 国際結婚をした人たちの中には結婚をしているにもかかわらず国籍を居住している国にしないで自分の国籍のままでいるという人が結構いる。どうしてなのか。年老いてから果たして自分がどっちで暮らしたくなるのか分からないという不安があるから、というのもひとつの理由だ。
 これまで出会った多くの国際結婚をして外地に住んでいる日本人の人たちも多くは日本国籍のままでいる。パートナーが現地の国籍を取得したのに自分はまだ日本国籍のままでいるという知人もいる。
 アジア太平洋戦争が終わって連合軍の占領期間に結婚して米・豪・英等の連合国へ渡っていった人たちもたくさんおられる。あの当時に海を渡っていった人たちはもうすでに80代になっている。一人になって、帰るにも帰れずにいる人たちもいる。
 そういう人たちを国の費用でどうにかしろとはいわないけれど、帰って来やすい仕組みを作って欲しい。再帰化をたやすくすることができて、介護保険や年金保険を後から払うことができて、そのシステムの中に入ることができる様にならないものだろうか。
 人生を終わるにあたって、自分の好きなところで過ごすことができるシステムが欲しい。こういう提案をすると必ず出てくる反応は「自分で選んだんだから甘えるな」というものだ。
 人間は元気な時と、身体的な面でも精神的な面でもどんどん下っていく状況にある時では考えに大きな差があっても当たり前だし、だからといって諦めてそこに突っ伏して泣くが良いというものではないだろう。
 考え直すことができるという社会にしたい。情けは人のためならず。