ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

4月1日

 毎年この日が来ると、何か気の利いたみんなをあっと言わせることのできるようなジョーク・嘘・ネタを考えつかないかなぁと思うんだけれど、全く思いつかない。それは多分この日が連れ合いの誕生日だということも関係があるのかもしれない。いや、別に誕生日だから何か特別なことをするのかといったら、なんちゅうこともやってやれないのだけれど、とにかくいつもはばらばらの家族が集いて夕飯を喰らうことくらいか。今日は本人のリクエストで飲茶に行くことにした。どんな飲茶が食べられるのか、よく知らないけれど。
 飲茶といえば、Sydneyの飲茶は美味かった。今もそうかどうかは知らないけれど、香港が中国へ返還される前後に香港から多くの中華料理シェフが国外流出したんだとまことしやかに説明されていたくらいに美味しかった。そういえばその頃からカナダの中華料理も美味くなったということをいっていた人もいた。(今日は4月1日だからどこまで信憑性があるかということについては責任を持たなくて良いかなぁと思っているんで・・・。)
 Sydneyにもいわゆるチャイナタウンというものがあって、名前の知られた飲茶(ランチタイムだけれど)の店がランク別にある。美味いけれど、そんなに安くはなくて、お客を連れて行くのにはぴったりという店、美味くて安いけれど、グワングワンとなっていて、自分が特別扱いされないと気の済まない人(日本人の駐在員の中にはこのタイプが多いんだよね)は連れて行かない店とか様々。
 あれを一回経験してしまうと日本の飲茶に我慢ならない。本物をもってこいよ!といいたい。昨今のアジアン・テイスト料理店の東京進出には目を見張るものがあるけれど、この辺の実態はどうなっているんだろう。ただ単に自分が知らないだけかも。
 今日の飲茶は行ってみると大きな写真付きのメニューがあって、それを見ながら食べたいものを選んで紙に書いて発注するというものだった。例えばフカヒレ焼売だったらいくつかと書く。つまり蒸籠一個を頼むというのではなくて、注文する個数を書くというのである。だから、自分ひとりで一つだけ食べたいといったらその蒸籠に一個だけ入って蒸し上がってくるというのである。これは効率はとても良いのだけれど、実に寂しい状況を呈するのである。チャーハンなんてものまでメニューにあるあたりが和風飲茶なんである。
 あの周りのテーブルもみんなでわんわんと騒がしく、次から次にワゴンがやってきてなんだか分からないから蒸籠のふたを取って見せて貰って、「あ、いるいる!」とか「あ、これはパスだね」と選ぶのがワクワクして楽しいものだったなぁ。