眠い眠いといいながら今度は一路南下する。湾内に川崎汽船のLNG船が投錨してるのを見ながら、フィヨルドに沿って走り続ける。
カラショクという街で通貨をN Krからユーロに換金してフィンランドに入る。国境は川一本で、橋の途中にここからSuomiだとかいてあるだけだ。時差が一時間。川の向こうとこっちの友達同士が待ち合わせをするときは一体どっちの時間で約束するのかとくだらないことを考える。
イナリ湖畔にある「サーメ博物館」による。ここの博物館はかなりレベルの高い博物館で相当優秀な学芸員がいるんだろうということが伺える。この博物館の中を案内してくれたガイドは女性なんだけれど、話し始めるとまったくの米国英語である。彼女の説明で納得がいったのは、もともとはカナダ人だけれど、アラスカの大学で(たぶん人類学?)学び、サーメとフィンランドのダブルだという旦那と結婚して7年前にこの地にやってきたという女性だった。
ここはめっけもんだった。
今日の宿はオーロラ、スキーで知られたサーリセルカというリゾートだけれど、宿舎の周りはトナカイだらけである。