この時期に車でいける欧州の最北端、ノールカップにやってきた。ここにこられるのは夏の季節だけだから、それはそれは多くの観光客が殺到する。
到着したときには雨。これでは沈まぬ太陽を見るのはおぼつかない。それでもとりあえず最北端に行ったというだけにしかならないけれど、とりあえずバスを仕立ててノールカップに行く。
ところがかの地に近づけば近づくほど雲は切れ、霧は晴れ、夜の10時にやってきったときにはすっかりきれいな晴天だ!地元のドライバーですら、こんなにきれいに晴れるのはめったにないというくらいの好天気である。
モニュメントがあるところまで近づくと、なにやら大声の歌声が聞こえている。良く見るとスペインの国旗を打ち振っている。何事ならんと聞いてみると今日の試合でスペインがドイツに1-0で勝ったのだという。
欧州だけではないけれど、観光地にドイツ人がいないわけがない。案の定、ドイツの旗を持った男が一人、打ちひしがれた様子で反対側に立っていた。
私たちのロッジにはテレビはないし、ネットはつながらないから様子がまったくわからなかったけれど、これで決勝がスペイン対オランダになったことがわかった。
皆さん、真夜中になるのをあちこちで待っている。理由はとにかく、真夜中になると沈まぬ太陽にみな歓声を上げる。
ロッヂに帰り着いたのは夜中の1時。ばったりと寝てしまう。いずれにしても白夜だ。