ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

カメラのバッテリー

 午後から自由時間になったものだから(なんだよ、いい歳して修学旅行みたいじゃないか)、喜び勇んでまず外観しか見ていないコペンハーゲン市の市庁舎に入ったのだ。ここの塔はとっても高くて、15分おきに鐘が鳴るのである。
 とにかく視聴者といえば大きなホールがあるものと相場が決まっているけれど、ここのそれもなかなかに立派なもので、多分これだって、要望があれば、ストックホルムの市庁舎のように民間が借りることだってできるのではないだろうか。
 そのまま出るつもりだったのに、奥に続く廊下に別段入っちゃいけないとは書いてなかったので、するすると入っていってしまう。するとやっぱりなかなか歴史と趣があるのだけれど、良く見るとちゃんと構造を強化してあるのが分かる。とうとう奥も奥も裏口にまで到達してみると、なんと外は篠をつくような激しい雨である。
 構内のメンテナンス工事をしている業者の人たちもちょっと様子を見ようか状況になっている。
 私たちはすぐ隣の「デンマーク・デザイン・センター」に行くつもりなのに、それすら逡巡させるほどの雨である。
 この際だからと裏口の横に置いてあるなかなか降るそうなベンチに座って、持参のサンドイッチにかぶりつく。
 雨が弱くなってくだんのデザイン・センターに入ってから、なんとカメラのバッテリーが怪しくなっていることに気がつく。
 泣く泣く、バスに乗ってホテルにとって返す。実はこの日はそれから疲れることになる。