ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ぐるぐる階段

 最後の日はとにかく自由。朝からそれほど暑くなく、快晴で、心地良い風が吹く。これが普通のこの地の夏だろう。
 昨日断念した「クリスチャンズ・ボー」に入る。ここの受付の男性職員は実に愛想が良くて、一体全体どんな教育、あるいは方針によってこんなホスピタリティーが構築されるのか、そこを本気になって知りたい。
 昨日閉館ぎりぎりに話をしたことを彼は良く覚えていて、私が入場料を払う段になると、「今日こそゆっくりご覧下さい」といいながらどこから来たかを聴き、日本語の解説が簡単に書かれた紙をくれた。そしてこの解説の日本語訳が実に完璧で、どこかの高名な博物館で訳者名が表記された有料パンフレットの日本語の情けなさを考えると、これこそ訳者名を表記されるべきではないかと思う。
 こういう施設の宿命で仕方がないのだけれど、ここも今は外観のメンテナンスが行われていて、石工が何人も入っている。彼等が朝一番の静寂を破って馬鹿声を上げるのが邪魔くさい。

 最後はVor Frelsers Kirke (救世主教会)でこの教会はホテルの部屋からその先端のぐるぐる階段が良く見えていた。なにしろ400段の階段があるというので、私は最初から放棄。木陰の芝生の上にゴロッとなって連れ合いが降りてくるのを待つ。とても良い景色だったそうだ。