ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

私の周りだけか

 どうも年長者の中での「ブログ書いてるぞ率」が以前に比べると格段に高まっているような気がするけれど、それを証明する手だてがない。状況証拠しかない、って刑事事件じゃないんだけれど。
 池袋の大学が2-3年前から「セカンド・ステージ・カレッジ」なるものを開いている。50歳以上の人たちを対象に一年間のカリキュラムで勉強をしようというもので、定員は70名だっただろうか。もっとやりたい人にはさらに一年間勉強することができる。いくつかの大学がやっているカルチャーセンター的なものとはちょっと違っていて、通常の大学の中でその大学の施設を使って開いている。老後の生活に関する授業があるのが特徴的か。来年春の学年初めにあわせて、今正に出願受付中だったか。存じ上げている先生方のお名前もその中に見付けることができる。
 この件を検索してみたら、出るわ出るわ、私とほぼ同じくらいの年代の方々が書いているブログがたくさん出てきた。つまり、定年年齢となって時間ができて、ちょっとなにかを勉強してみたい、という人がたくさんおられるということと、こうして書くことに時間を費やそうとする人が結構な数おられるということなんだろう。
 私にとっては意外なことだった。私たちの年代はワープロが職場に入り込んできた20数年前、つまりバブル真っ盛りの頃に現役だったから直ぐに飛びついたわけで、あの頃の仕事のおかげで、キーボードには抵抗がなかったというのはわかる。しかし、それ以上の年代の方々にとってはこのパソコンのキーボードというのは殆ど親しみがなかったのではないだろうか。だから、パソコンに取り憑いて何かを書くという行為はこのバブル=ワープロ世代がそうした年齢層になって加速されてきているということだろうか。時まさにこの年齢層がリタイアして来ている。
 私は2-3年前から2週間に一度、あるカルチャーセンターに通っているけれど、朝からそこにいくと、来られている方々の主たる年齢層は私が最年少ではないかと思われるほどである。皆さん、とても好奇心旺盛で、そこで開かれているレクチャーの多くは多種多彩で驚くほどである。年長者人口が増えてくると共に、こうした場を提供するという事業は活性を見せているのだ。
 そういえば、日本では「職業」という項目を選択させる場合に、各種分野が書かれているけれど「引退者」という項目がある場合を見たことがない。つたない私の外国経験で恐縮だけれど、「retired」という項目が設けられていることが間々ある。日本語だったら「引退者」だろう。豪州では「pensioner」もある。「年金生活者」だ。なにしろ競馬場の入場料(日本でははしたらしいが、彼の地では10ドル以上する)でもpensioner料金がある。