ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

久しぶりに外出

 外出らしい外出をしたのは随分久しぶりのような気がする。とにかく今日という今日は昨年一年分の宝くじ(といってもジャンボしか買わないから5回分)の当たり外れを見に行く。もし、大当たりした時のために、できるだけ人のいないみずほ銀行の宝くじ窓口を選んで行く。この時点では当たったらどの様に銀行の人に手配して貰おうかと既に心の整理は終わっている(フムフム)。
 窓口で機械にかけて貰うと(心の中ではドラムロールがずっとなっている)表示を見て見ない振りをしてしっかり見ているのに、いっこうに高額当選の表示が出ない。そのまま終わってしまう。え!・・・・・・。何も言葉がないというか、とてもガックリ来てしまう。はずれ券を返されるのだけれど、しっかり持って帰る。ひょっとしたらあのおばさんが見逃しているんじゃないかと。(おばさんが見ているんじゃなくて、機械でチェックしているんだっての)。
 とても気持ちよく晴れ渡っていた空がとても恨めしく、まぶしい日射しが嘘っぽい。コノヤロウ、無駄に晴れてんじゃねぇよ、といいたくなる。あぁ、新しいパソコンも、あの海外旅行も、豪華温泉旅行も、本屋での大人買いも、みんなみんなどこかとぉ〜〜くに行っちまった。トホホ・・・。
 どこのお店にも入る気がしなくて、昼飯を喰ってビッグカメラに行ってモニターを買おうということにした。早く手配しないと、ずっとネットブックで苦労することになる。ここでハタと気がついた。銀座で買っちゃうと持って歩く距離が結構あるじゃないか。池袋まで行けば、あのジュンク堂もあるし、バスでそのまま家の近くまで帰ってこられる。
 取り敢えず昼飯にするんだけれど、ガツンと肉系を食べる気がしない。とにかく外れちゃったのだ。そうだ、インズの地下に鹿児島の天ぷら屋があったっけ、と思いだして「左膳」に行く。違うものを頼めばいいのに、結局前頼んだのと同じものを頼んでしまった。折角美味しい天ぷらだったのに、心が晴れない。それにしてもあの人参はとてつもなく甘かった。蕎麦がすっかり形無しというくらいだ。一人だったからカウンターだったのだけれど、これくらいの野菜天ぷらをひとつひとつカウンター上におかれた天ぷら受けに出されちゃうと恥ずかしいのだ。人参、ピーマン、カボチャ、サツマイモ、シメジ、茄子。
 奥にはいかにも15年ほど前にリタイアしたと覚しきおじさん達4人がテーブルを囲んで大きな声で旧交を温めておられる様子だけれど、やっぱりこの歳になってもかつて自分が如何に遇されておったかについて語るものなんだなぁと「人の振り見て我が振り直せ」なのであった。
 有楽町の駅から山手線で池袋に行くには内回りで190円である。どうせなら反対側を外回りで時間をかけていくという手もあるなぁと思ったけれど、有楽町線で行っても同じ190円だということに気がついて、地下鉄で座って本を読みながら行く。そういわれてみるとこの有楽町線で池袋に降り立ったことはない。多分一番後ろに階段があるだろうと踏んで乗ったら、案の定後ろにあった。
 しかし、一体ここはどこ?状態であった。ジュンク堂に行くんだったら39番で外に出ればいいのに、結局いつものように西武線に近いところで外に出て明治通りの信号を渡る。
 おじさんがスピーカーを肩に担いで演説中である。幟には「無所属」と書いてある。どんな視点に立って演説しているのか、にわかには判断がつかない。良くわからんから誰の耳目も引かない。そりゃしょうがないな。多分このおじさんは自分のためにここに立って演説しているんだろう。それで良いんじゃないかな。
 ジュンク堂では3階の文庫・新書のところに行く。高い本は極力図書館で読むことにして、できるだけ我慢する。
 「真珠湾攻撃総隊長の回想 淵田美津雄自叙伝」が講談社から文庫になっていてがっかりする。そうか、なったのか文庫に。(文庫にはならないだろうと踏んで単行本で買ったのである。)

社会とどうかかわるか――公共哲学からのヒント (岩波ジュニア新書 608)

社会とどうかかわるか――公共哲学からのヒント (岩波ジュニア新書 608)

 東京大学大学院総合文化研究科教授・山脇直司が2-3年前に書いた岩波ジュニア新書。彼のちくま新書の「社会思想史を学ぶ」が在庫切れになっていた。
世界一幸福な国デンマークの暮らし方 (PHP新書)

世界一幸福な国デンマークの暮らし方 (PHP新書)

 デンマーク在住の人が書いた本。これこそあたかもジュニア新書として書かれたかの如くである。
日本はスウェーデンになるべきか (PHP新書)

日本はスウェーデンになるべきか (PHP新書)

 ひとまわりくらい若い霞ヶ関外務官僚が書いたスウェーデンに関する本。たかだか2年くらいの滞在で選りすぐりの優秀な方がどんなことをお書きになるのか興味があって。
アリストテレス (講談社学術文庫)

アリストテレス (講談社学術文庫)

 夢に出てきたサンデル先生に刺激を受けて取り敢えずここから勉強し直す。この人がどんな人か知らないのだけれど、ま、それはこの際置いておく。

 池袋ジュンク堂一階のキャッシャーの後ろの壁に作品社から1997に出版された「NAGA 空山基 限定特装版」が傷つき在庫のため大特価10万円と書かれて現物が飾ってある。大特価で10万円なんである。一体全体いくらするものだったのだろう。Amazonに出ている中古本の値段を見るとなんと25万円なんである。空山基は一体全体どの様に評価されているアーティストなんだろうか。

 ビックカメラ池袋東口パソコン館6階で19インチの普通のモニターを買ってバスに乗って帰る。天気予報が云っていた通りに午後になってどんどん雲が出てきて、挙げ句にそれはそれは冷たい風が吹き始め、いよいよ冬は本番突入の感を強くする。
 バスが団子坂下の停留所に停まると、いつもその前にあった印刷会社の建物が綺麗さっぱりなくなっている。そういえば荒川四丁目のバス停の前に建っていた大きな家具店も「今時頑張っているなぁ」と何年も前に思ったのだけれど、気がついたら大きな駐車場になってしまっている。本当にこの数年でどんどん変わっていっている。