誰がそうしたんだか、知らないけれどいつの間にかこんな日になってしまった「成人の日」。できた時は1月15日だった。自分が二十歳になった時はどうしたのかと思い出そうとしてみると、至極断片的にしか思い出せないのだけれど、高校の同級生達となぜか明治神宮に行ったような気がする。
そもそも私は地元の式典に行っても、知っている人は殆どいない、という状況だったので、ハナから行く気はなくて、高校の時の友人達数人で出掛けたのだと思う。原宿の表参道を歩いたような記憶があるのだけれど、判然としない。あの頃の表参道は、原宿の駅を降り、参道を明治通りの方に下ると右手に南国酒家とオリンピックが目立つ程度で、左側はごく普通のその辺の商店が並んでいたに過ぎないと思う。明治通りを渡った右側にキディランドがあって、左側はセントラル・アパート、その先に同潤会のアパートが建っていた。で、どこかでお茶をしたのだ。思い出せないが。あの当時のあの辺りはそれ位しか話になるものはなかった。あとは渋谷へ歩いたのか。とにかくお金のない青年達はとにかく歩いたものだ。歩いている間、お金はかからない。
たったそれだけの思い出だ。
