ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩

 今日は寄席に行ったわけではないが(国立演芸場は今月はお休み)、永田町へ行ったものだから、用事が済んでから散歩。余りにも天気がよい。
 自民党の前で妙に厳重な警備を展開している警察車両の横を通りすぎ(道路際に置いた伸縮自在の柵を延ばして、そこへやってきた軽乗用車を止め、5-6名の警察官が運転者を車から降りさせて取り囲んでいる)、国立国会図書館憲政記念館から高速道路をくぐって(ここの壁に永田町一丁目一番の住居表示が出ているのだけれど、こんなところに打ち付けるのは変だろうと思えるが、じゃ、どこに表示するのだろうか)、お堀端に出て桜田門
 お堀端を歩いていると、きっとまたランナーの邪魔をしているんだろうけれど、歩道は歩く人優先なんでよろしくお願いしたいものだ。
 空はもう春のような陽気のわりに、実は風がやたらと強い。自転車でこれを逆行して登っていく人たちは随分とエクササイズに力が入っているわけだ。
 それにしても、今の自民党本部をこんなに限界に警備しているというのはどんなわけがあるんだろうか。かつてに較べると構内に停めてある車の数が激減なんだけれど、それは国会の方にいっているということなんだろうか。前は黒塗りの車がズラズラッと烏の固まりのように並んでいて、それを呼び出すマイクの音がうるさいくらいだったがなぁ。
 ふと気がつくと私を追い抜いていった背広姿のサラリーマンのような髭を蓄えた兄ちゃんはどこかで見たような気がするが、まさか、あいつじゃあるまいな。
 (こんなところが東京都千代田区永田町一丁目一番だといって左の橋桁にその表示が打ち付けてあるわけです。この坂の上左側に憲政記念館の正面入り口があります。ここから「国会「前の交差点に下っていく途中で高速道路の向こうのがけに見晴らしの良さそうな建物の角が見えます。あそこに行ってみたいなぁと思ったら、偶々そこに若い巡査がひとりで見張りに立っていました。「ねぇ、お巡りさん、この向こうには何があるの?」と訊ねると、その若造は如何にも今俺は職務中なんだから余計なことを聞くなといわんばかりの表情を顔に浮かべやがって、ひと言「憲政記念館ですね!」と言い放ったっす。癪に障ったからわざとのんびりした口調で、「えぇ!でも憲政記念館の入り口は向こう側じゃないのかねぇ」といったら「公園があるんです!」と吐き捨てましたなぁ、彼は。あんまり悔しいから、いつもだったら「ありがとう!」というのを「ヘェ〜」といって離れましたよ。もう少し下ると、元は加藤清正邸、後に井伊家上屋敷の大きな井戸「櫻の井」の跡があります。こりゃ確かに大きい井戸でございますな。)
 ニッポン放送とペニシュラ東京の間を抜け、あんまり風が強いので有楽町ビルジングの中を通って、結局ビックカメラに入る。今、欲しくて欲しくて堪らないMacBookAir11"の値段を聞いてそのまま出てくる。ポイントを考えるとほぼどこで買っても同じかと。
 元千日劇場のビックカメラ無印良品を両方冷やかし、アシックスを覗いて、自分の好きだったタイプをどうして靴メーカーは直ぐに灰版にするんだろうかとその愚かさを嘆く。年寄りはしょっちゅう変わって欲しくないのだよ、履きやすい靴であればあるほど。
 ガス灯通りを8丁目方向へ向かい、裏から入って山野楽器の二階に上がる。ここまで来て相当にバテてきて、三階に上がる力がない。今回はクラッシックのCDを捜している。ここのところネットでSan FranciscoのKDFCというクラッシック局を聴くことが多い。いや、聞くというよりは部屋のスピーカーから流しているというべきか。だから、時々、あ、この曲は手元に手に入れて聞きたいなと思うことが増えた。
 それが今日はフランスの19世紀後半の作曲家、Ernest ChaussonのOp21「ピアノ、ヴァイオリン、弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調」である。ところが私が手に持っているメモ用紙には「Ernest Chausson、Op21」としか書いてない。二階のキャッシャーでメモ用紙を提示して「これを探しているんですが、どこら辺にありますかねぇ」とお伺いする。するとその女性が電話帳のような薄っぺらい紙に小さなフォントでぎっしりと印刷されているdirectoryを持ち出してきてあぁでもない、こうでもないとひっくり返している。そのうちにキーボードを叩き込む。いざ脱兎の如く売り場に走って行かれたので所在なくして佇むことおおよそ10分か。突如彼女帰り来たって手にCDを二枚持ってきた。どうやらパーソナリティーを見ると演奏者はほぼ同じである。私は無論安い方を買ったのだけれど、これが安物買いの銭失いの片鱗かと。それにしてもこちらの店員さんは殆ど口をお訊きにならない。少々お待ち下さい、だとか、こちらでしょうか?といった無駄口は叩かない。黙って脱兎の如く去り、さりげなく二枚のCDをカウンターに置かれた。こっちは結構不安なものがある。何か、大変にお疲れなのかも知れず、そうだとしたら、こんな面倒なことをお願いして恐縮である。帰り際に「ご面倒をおかけしました」と声をおかけしたけれど、何の反応もなかったのだった。やれやれ。
 教文館週刊読書人週刊金曜日を入手。あとはまっしぐらに京橋を目指したのに、ビッグ・イシューのおじさんは撤収したのか見えない。これでどうやら一周まわってきた。
 もうひとふんばりして「八重洲ブックセンター」に入る。7階の福祉の書棚(53番)で岡田朋子著「支援困難事例の分析調査―重複する生活課題と政策とのかかわり(ミネルヴァ書房)」を発見し、とても買えない値段ながら(6,825円)、ちょっと読ませて貰うと、大変に取っかかりやすくて、興味深くて、全部読みたい気持ちになる。しかし、これは学校の図書館でどうにかするしか他に方法はないだろう。地元の図書館が置くとは思えない。
 4階に降りて「atプラス07 特集ケアの社会学入門」を手に入れ、3階で恥ずかしながら「フェイスブックを1時間で使いこなす本」を入手。facebookのプロフィール設定を動かすのだけれど思うようにならず、長野の友人とチャットをしながら二人でそれぞれ設定をして見るも解明できないうちにあっちは知らず知らずに設定ができていた。日本語で入れたものか、英語で入れたものか、一体どっちなんだろう。本日は14,800歩。